最短年数でグループ内キャリアアップ!その裏にあるものとは?
メンバーにインタビュー!このシリーズでは若手からシニアの様々なメンバーに、データサイエンティストになろうと思った経緯やD4cプレミアムとの出会い・印象に残っているプロジェクトなどについてお届けします!
今回お話を伺うのは、2020年に入社された矢澤さん。
D4cプレミアムにはキャリアパスの1つとして「グループ内でのキャリアアップ」が存在しますが、矢澤さんは入社3年と最短年数でその道を辿り、現在は株式会社データフォーシーズにてメーカー系の案件でデータサイエンティストとして活躍されています。
自己紹介
ーまずはじめに、簡単に自己紹介をお願いします。
はい、入社4年目の矢澤です。現在は自動車メーカー向けのプロジェクトに従事しています。
ー 学生時代はどんなことを学ばれていましたか?
大学は化学系の学部に所属し、大学院でも引き続き化学の勉強をしていました。有機化学という分野を専門としており、特に硫黄やセレンの性質を利用して外部刺激によって分子の状態を変化させるという実験研究を行っていました。計算機を使って分子の動きをシミュレーションするようなこともやっていました
そもそも化学系の大学に進むことを決めた理由は、化学物質の構造式の図形的な魅力に惹かれたからです。目に見えないけど自然ってこんなふうにできているんだ、というところから感心を持ちました。この頃は化学の道をずっと極めていくんだと思っていました。
ー では、どんな大学生活を過ごしていましたか?
大学生の時は特にサークルに所属していなかったので、休みの時はアルバイトを3つ掛け持ちしていました。週5・週5でアルバイトしてました。
ー 週5・週5とは?!
午前中ピザ屋の配達をして、午後はカフェで接客して…のような感じで(笑)すごく稼がないといけない理由もなかったんですが、家でじっとしているのがつまらなかったので…。
ピザ屋は配達もしますし、作ることもやっていました。THE工場みたいな状態で一工程をひたすらやるんですが、どうやったら早くできるかと考えることも楽しくて、一つの作業をコツコツやるのが苦じゃなかったです。あとは、シティホテルの受付やカフェでの接客なんかもやってました。
ー 大学にアルバイトに、ととても充実されていたんですね。
データサイエンティストを目指したきっかけ
ー ずっと化学の道をいくと思っていたと仰ってましたが、データサイエンスに興味を持ったきっかけは何ですか?
大学生の時から化学の研究にはPCを使っていたので、ITにもともと感心がありました。その頃は実験結果をまとめるくらいでデータサイエンスらしいことをしていたわけじゃないのですが、ITの知識やPCの力で、手間のかかる実験をどう省略するかをずっと考えていました。これが最初のきっかけだったと思います。
ー 研究の実験はやはり手間がかかるんですね。
そうなんです。しかも実験には上手い・ヘタが存在して、センスが必要なんです。単純に不器用な人は不器用ですし…。私も上手い方ではなかったので、いかに簡単な方法で実験出来るかを常に考えていました。
組み合わせもかなり多くあって、一つの実験をするにもその実験者の技術・カン・センスによって左右されてしまう。次第に、そういったものをデータ分析の力で平均化することができるかもしれないと考えるようになりました。
ー では、D4cとの出会いは何だったのでしょうか?
大学主催の合同説明会でD4cを見つけて、同じ大学院から入社している先輩がたくさんいることを知りました。実際にその説明会で卒業生の先輩に直接お話を聞くことができ、その時は化学の目線しか持っていなかったので新鮮で、広く業界を見るのもいいなと思いました。
私が進んだ専攻分野だと化学メーカーの企業を受ける人が多いのですが、それだと研究開発がメインで研究の対象も割と限られて、長いスパンをかけて一つのことを深掘りすることになります。自分はそうではなく、様々業界に根付いた、色々なことに適応可能な技術を生業にしたいと思うようになりました。
就職活動について
ー 就職活動はどのように進めていかれましたか?
全部で10社くらい受けました。ほぼ化学メーカーだったんですが、その中で2社くらいがデータサイエンス系でした。D4cから一番最初に内定をいただけて、色々考えてこの会社に行くことを決めました。
ー どんな会社に入社したいと考えていましたか?
成長実感は欲しかったです。優秀な方たちの中で、自分がやっていけるかどうかというところを見ていましたね。
D4cは選考時にノウハウプレゼン大会へ参加したりして、明らかに優秀な方々がいらっしゃったので、成長できると思いました。大企業か小さな企業かにこだわりはなかったです。
あとは、社員の個性が光っている会社がいいなと思っていました。D4cの面接では、自分よりも1年先に入社した先輩のお話が聞けて、ひとり一人のキャラクターがとても立っていると感じたんです。そのような方々も社内でしっかり評価されていて、周りから尊敬されているところがいいなと思いました。
ー D4cの面接で印象に残っていることはありますか?
D4cの面接には15分間のプレゼンがあったのですが、そんな会社は他に無かったので印象的でした。実際に業務でお客様向けに前に出る必要があるんだなと感じました。私もそうやって人前に出ることはしていきたいと考えていたので、きっと合うなと思いました。
あとは、自分の研究について深掘りしてくれたのは印象的でしたね。他の会社だと志望動機なんかを深く問われたんですが、D4cではこちらの話をじっくり聞いてくれて、一人ひとりに時間を割くことを厭わない雰囲気が「丁寧に見てくれているな」と感じました。あとこれは面接官によるのかもしれませんが、面接の最後にフィードバックをその場でくれたこともとても印象的でした。
データサイエンスそのものの知識というよりも、これまで化学を通して真面目にやってきた自分を評価いただいて、内定をいただけたことがとても嬉しかったです。
業務について
ー 入社後、最初の案件はどういったお仕事でしたか?
金融系の案件で1年半ほど、メガバンク向けの分析システムの改修を行っていました。住宅ローンの審査システムや勘定系のシステムのデータをいただいて、集計してお返しする業務や、そのプログラム群の修正・開発を担当しました。
その時はお客様先で大規模なシステム改修があって、それに伴い分析・集計プログラムの変更なんかも行いました。
ー 最初の案件から難しそうですね…ついていけましたか?
はい、入社してすぐに会社で受けた新人研修と、先輩のサポートもあってなんとかついていけました。興味を持って入社したので、技術的なところでつまづくわけにはいかないと考えていました。最初の頃は特に自学習も結構しました。
プログラミングそのものが大変だったというよりも、やはりお客様の業界知識をしっかり理解した上での作業が必要でしたので、そのキャッチアップが大変でした。自分で勉強したり、上司が丁寧に教えて下さいました。先輩にも恵まれて仲良くしてもらっていたので、ポジティブな気持ちで業務に向き合うことができました。
ー 印象に残っている業務があったら教えてください。
アパレル企業での案件が面白かったですね。機械学習、のようないわゆるデータ分析を行ったわけではなく、そのための基盤作りを行ったんですが、データをいかに綺麗に、どう貯めていくか、というテーマも重要だなと。統計だけがデータサイエンスじゃないということを強く思わされた案件でした。そのときにクラウドサービスも活用し始めて、今後データサイエンティストとして必要な分野だなと感じました。
データフォーシーズへのキャリアアップについて
ー 入社3年目でD4cプレミアムからデータフォーシーズに移られましたね。
社内で異動の知らせを受けたときは、ものすごく驚いたし嬉しかったです。データフォーシーズはより高度なコンサルティングやAIを使ったソリューション提案を掲げていることもあり、お客様へより幅広いご提案ができるよう、日々邁進しています。
ー ご自身ではどんなところが転籍につながったと思いますか?
あんまり自分でいうのはおこがましいですね….。社内の方には「運がよかった」と思ってもらいたいですが…強いて言うなら、案件以外からも知識を集めようと色々な資格を取得したことが、上長を通してアピールの一つになったのかなと思います。
資格取得に関しては他の方よりもやったという自負はあります。社内の制度、「資格取得補助制度」をふんだんに利用させていただき、資格マニアなのか?と思われるくらい、月に1つずつ受けていこうと動いていた時期があります。
ー 月に1つ!?ものすごい短いスパンで取得していったんですね。どんな資格を取られたのですか?
統計検定2級・準1級、応用情報技術者、データベーススペシャリスト、LPICというLinux技術者認定試験の1.2.3、SAS Base ProgrammerとSAS Advanced Programmer、それからGCP試験を3つくらい取得しました。
弊社には認定資格というものがあって、その資格を取得したメンバーには点数がつき評価があがり、お給料があがるという仕組があります。点数化されているので「よし次はこれを取ろう」とゲーム感覚で勉強するのが面白かったです。もちろん自分の知識にして業務に活かすことが一番の目的ですけど、頑張ったことを評価されるのはモチベーションにつながりますよね。
制度を利用するために上長へ申請をするのですが、一時期毎月提出していたので、なかなかこんな頻度で受ける人はいないと驚かれました(笑)
ー 他に何か「人より頑張っていたな」と思うことはありますか?
社内イベントのノウハウプレゼン大会や、メンバー同志で知識を共有する社内wikiなんかで、現場で取り組んだ内容・自身が社外で勉強したことを全体へたくさんシェアしていったことがアピールになったのかなと思います。
ー ご自身の武器を磨くために、日々努力されていることはありますか?
そうですね。お客様が求めているものを把握した上で、その一歩先の提案を目指していきたいと考えています。プログラミングコードそのものだけではなく、それに関する資料や説明なんかも含めて一つのご支援だと思いますので、全体のクオリティを挙げていきたいと常に邁進しています。
ー データフォーシーズへ転籍されて、考え方など変わったことはありますか?
はい。案件拡大や単価アップのような「結果」にこぎつけないといけない、という意識はかなり強くなりました。これまでは「技術をキャッチアップする」という考えでしたが、それだけでなく、お客様との対話など業務により深く入っていかなくてはいけないと思うようになりましたね。
私は、仕事は楽しくないといけないと思っています。特に同僚と接するときには、なるべく硬くならずにいられるようにしたいと考えています。本当はお客様ともそういったコミュニケーションができるといいのですが…そこまではまだまだで。
雑談に見せかけて実はお客様の要望を引き出していたり、上級なコミュニケーションが取れる上の方をみていると「すごいな」と思います。目指していきたいです。
D4cの魅力など
ー D4cプレミアム、データフォーシーズの魅力はどんなところだと思いますか?
色々な業界に目を向けることができるところですね。それからメンバーそれぞれが、現場で得た知識を社内でシェアしようという意識が強いです。自分が望めばどれだけでも成長することができると思います。また、部署間の垣根がそこまで高くなく、メンバー同志のコミュニケーションがとりやすいところも魅力だと思います。
ー この会社に向いている方、向いていない方はどういう方だと思いますか?
やはり、継続的に学習することが習慣となっている人は向いていると思います。記事を読んだり、プログラミングするなど…自分もそうだったんですが、分析の知識が今ゼロだったとしても、そういうところがあればやっていけると思います。
今後のキャリアについて
ー これからの目標について教えてください。
はい。今後はリーダー層を目指して頑張っていきたいです。より大きなチームで皆をひっぱっていけるような人間になりたいですし、それを通して案件拡大や会社に利益をもたらすようにしたいです。
あと個人的には、やはり化学業界にご支援したいと思っています。内製されている業界なのでなかなか難しいと思うんですが、大学・大学院でずっとこの分野の研究をしていたので興味があります。当時とは違う形で貢献できるのではないかと思います。
ー最後に、応募者の皆さんにメッセージをお願いします。
データサイエンティストの道に悩んでいる皆さんへは…データサイエンティストはサービス業でもありますし、色々な業界をまたげることで見える世界が変わるので面白いですよ。「今知識がゼロでも、頑張りたい気持ちがあればなんとかなります。今はやりたいことをやってください」とお伝えしたいです。データサイエンティストに関わらず、どんな道を選んでも、それが正解だと思えるようにご自身で努力していってほしいです。
D4cプレミアムへの応募を迷っている皆さんには…よりお客様と向き合ってデータ分析したいという方はD4cプレミアムへぜひいらして欲しいです!
ー インタビュー前、上の方に矢澤さんについてお伺いしたところ「知識や技術が高いのはもちろん、後輩からの信頼がとても厚い」と仰っていました。お話を伺う中でも、朗らかでありながら、知識や技術を極めていくんだという芯の強さを感じました。これからのご活躍も期待しております。たくさんのお話をありがとうございました!
(書き手・撮影:吉田)