新米データサイエンティストがメンバーに突撃インタビュー!(新卒2年目 栗原さん)
株式会社D4cプレミアム新卒2年目の菊地です。
「新米データサイエンティストがメンバーに突撃インタビュー!」と題したこのシリーズでは、データサイエンティストのメンバーに同じくデータサイエンティストの私が、データサイエンティストならではの目線でインタビューしていきます。同じ職種ならではのお話を伺うことができました!
今回は同じく新卒2年目、2022年4月に入社した栗原さんです。栗原さんの仕事からの学びやマインドについて伺いました。(取材は2023年4月に行われたものです。)
※写真 左:菊地 / 右:栗原
自己紹介
ーまずは自己紹介と現在のお仕事の紹介をしていただけますか?
栗原と申します。2022年4月入社に入社いたしました。
ー栗原さんと私は同期なのですが、改めてインタビューで話すのが少し恥ずかしいですね。
そうですね。いつもはフランクにやりとりするので、改まってこうやって話すのは少し恥ずかしいですね。
ー今はどういった案件に関わっているのですか?
現在は2022年の7月から大手小売企業様の需要予測の案件に携わっています。そこでは主に「どの商品がどれくらい売れるのか」を予測・モニタリングする売上数予測、そして過剰在庫問題を解決するための在庫削減の2つのプロジェクトがあります。
ー 栗原さんは新人研修が終わったタイミングでこちらの案件にアサインされていましたね。需要予測というのはAIを使って予測するということでしょうか?
はい、新人研修後からこの案件を担当させていただいています。こちらの案件での需要予測というのは、頂いたデータからAIモデルを構築し、需要を予測していくことです。日毎の売上のデータは徐々に増えていきますので、一度作ったモデルを期間を変えて学習させ、より良い精度を出そうとしております。
ー 流行のAIを使った予測モデルを運用しているということですね。
そうですね。AIモデル構築の段階には私は参画しておらず、運用のフェーズから参加させてもらっていますが、とても勉強になることが多いです。AIモデルの運用以外にも単発の集計をしたり、レポートを作ったり、お客様に結果を報告したりといった業務があります。
ー お仕事がとても多岐にわたっていますね。なかなか大変じゃないですか?
最初期は本当に大変でした。会社としても技術的に高度かつ幅広いスキルが必要な案件と認識しており、そこにアサインされた嬉しさとプレッシャーがありました。さらに、スケジュールがとてもタイトだったので自分自身できちんと振り返りができず、なかなかミスが減らない時期がありました。
現在の案件について
ー改めてお伺いしたいのですが、現在の案件はどういった内容で、いつ頃から携わっていらっしゃいますか?
2022年の10月から携わっていて、先ほども話しましたが、今は主にメッセンジャーアプリのデータの分析をしております。
ーやはり高いスキルが求められる現場なんですね。逆に楽しかったところはどこですか?
データを毎週取得するためにDB上のテーブルや中間ファイルの読み込みや加工を行うのですが、そのプログラムにいくつかあった改善ポイントをクリアできた時はとてもやりがいを感じましたし、楽しかったです。具体的には、取り込むファイルの形式を変えたり不要なカラムを削減することで、メモリを消費しないようにしたんです。結果として、以前は2時間30分くらいかかっていた処理が30分で終わるようになりました。これを上司から喜ばれたのは嬉しかったです。
ーそれは素晴らしいですね。こちらの案件で自分の中でレベルアップしたなと思うところはどこですか?
学生時代はPythonを少しだけ触ったことがあったのですが、「自信がある」と言えるほどではありませんでした。しかし、今の案件でPythonのコーディング経験をかなり積むことができたので、そこのスキルは鍛えられたのではないかと思います。加えて、容量の大きいデータを扱ったので、メモリの消費を抑えるスキルはとても高まったと思います。具体的には、適切な型変換やガベージコレクション等を必要に応じて実装できるようになりました。コーディングスキル以外では、提出物の確認をより慎重に行う習慣がつきました。
学生時代
ー 学生時代、栗原さんはどんな風に過ごしていましたか?
興味がある事には何でも手を出してみるという大学生でした。元々バレーボールが好きだったので大学でもバレーボール部に所属したり、外国への興味が出たときは欧州に留学したりしました。そういった中でデータサイエンスにも興味が出たので、文系の学生ながらデータサイエンスを扱う研究室に所属するなどとにかく興味が出たらそれを実行するという感じでした。
ー なるほど。データサイエンスに興味が出たきっかけはどんなことでしたか?
私が大学に進学した2018年に、横浜市立大学がデータサイエンス学部を創立したとして大きな話題になっていました。その時に「データサイエンスというのが流行っているんだな」「今、データサイエンスが流行ってきているということは、逆に言うと今までデータの活用があまり活発に行われていなかったんだな」と興味が湧き、色々と勉強する中でその魅力に惹かれていきました。
ーやはり、興味が出たことに対してすぐに行動に移すというのがすごいですね。「学生のうちは興味あることになんでも挑戦した方がいい」といいますもんね。実際に色々トライしてみてどうでしたか?
とにかく行動に移すことで自分の人生の幅が広がったと思います。人生を面白く過ごすということを考え興味があることにトライしていれば、つまらないなどということはまずないと実感しました。なので、面白いことが起きてほしいという方はぜひ、興味があることに挑戦してみてほしいです。そこから人生の幅や自分の幅が広がって行くと思います。
ー 素晴らしい!これはうちの会社に興味があるないに関わらず、全ての学生に伝わってほしいですね。逆に、これをやっておけば良かったというのはありますか?
これはデータサイエンティストとして働き始めてから感じたのですが、学生時代にコードを書くアルバイトをしておけば良かったと思います。学生のうちに自分の作ったコードを他の人にレビューしてもらう経験をしていたら、もう少し見える世界が違っていたと思います。
ー なるほど。大学生の頃はプログラミングをしても、それを他人に見せるという体験はなかなかできないですもんね。
もちろんそういった経験が無くてもデータサイエンティストとして就職することはできましたが、やはりスタートダッシュのスピードが違いますし、コードをたくさん書く経験をしていれば、学生のうちに一つの言語をある程度習熟できたと思います。そうすれば、入社後の他言語の習得がさほど難しくなかったのかなと思います。
ー そうですね。うちの会社のデータサイエンティストは複数の言語を書けることが重要ですからね。
入社後
ーなぜD4cプレミアムに入社を決めたのですか?
理由は2つあります。一つは、受託分析の形態の企業でデータサイエンスに関わりたかったためです。もう一つは、修士・博士卒のハイレベルな方々がいる環境でキャリアを積みたいと考えたためです。
ー 実際に入社してみていかがでしたか?
メンバーのレベルの高さは常日頃感じています。また、受託分析の会社ということで、クライアントや期間、データの種類がプロジェクトごとに全く異なるのでとても楽しいですし、学びが多いです。
ー 入社してすぐ、一緒に受けた新人研修がありましたがいかがでしたか?栗原さんがそこでレベルアップしたことなどを教えてください。
分析面では、テーブルデータの加工スキルが身についたと思います。ソフトスキルとしては、作業スピードの向上や、必要なことを自分ですぐ調べる習慣が身につきました。
今後の展望
ー 今後はどんな風に仕事をしていきたいですか?
1年目は忙しい中でたくさんの経験ができたので、それを活かして今後も仕事をしていきたいですね。特に1年目はわからないことも多く、またキャパシティを超えると焦ってしまうこともありました。ですが今はスキルが向上し対応できるところも増えたので、思わぬ事態が発生しても落ち着いて対応していきたいです。他には、何か1つ「これが得意です!」と言えるものを持てるようにしたいです。
ー それを実現するためにどんなことをしていきますか?
とにかくスタートダッシュが大事だなと思います。もうじき、新しい案件にアサインされるのですが、ミスが起こりにくい環境を最初から作りに行くことがとても大事だと考えています。あとからそれを構築するのはなかなか難しいということを1年目に感じたので。
ー他にトライしてみたい案件や分野などはありますか?
がっつりプログラムを書いて、自分のコーディングスキルが上がるような案件についてみたいと思います。もっと高度なことでいうと、データの集計だけでなく機械学習などをAPIにして、システムやアプリにしていく案件に携わりたいなと思います。他にも、需要予測の案件を通じて「サプライチェーンマネジメント(SCM)」に興味が出てきました。データサイエンス関連の学習と並行して学んでいけたらと考えています。私としては、edXというサービスのSCMに関するオンライン講座を受け、そこで認定を得ることがひとまずのゴールだと考えています。業務と並行して、そこまで走り抜けていければと思います。
ー ありがとうございます。栗原さんならできると思うので、お互いに頑張りましょう!
最後に
ー 最後に今後D4cに興味をもって、応募してきてくれる方へのメッセージがあればお願いします。
ぜひ、何らかの形で自分の書いたプログラムを他人に見せて、フィードバックを受けるということをしていただきたいです。アルバイトでプログラムを書くなり、友達と一緒にWebアプリを作ってみるなり、方法はなんでもいいと思います。人に見せて、それに対してフィードバックを受けることでプログラミング言語が洗練され得意になっていきますし、他人にわかりやすいコードを書くということを体感できると思います。その経験は仕事を始めてからもきっと役に立つと思います。
貴重なお話をありがとうございました。
インタビュアー・書き手:菊地
理学部で統計を学び、2022年4月にD4cプレミアムへ入社。日々業務と向き合いながら、データサイエンティストとして成長中。
菊地さん自身のインタビュー記事はこちら
(撮影:吉田)