分析スキルだけじゃない。人間力を成長させる取り組み、WGとは?
データサイエンティストという職業は、ビジネス知識・ITスキル・解析ノウハウ、そのすべてを高いレベルで求められます。ただ、必要なのはそれだけではなく、お客様はもちろんチームを組む外部業者様、また社内のメンバーと円滑なコミュニケーションで業務を滞りなく進めていく力や、安心・信頼を得るためのビジネスマンとしての人間力も磨き備えなくてはなりません。
D4cプレミアムは「メンバーの成長」をとても大切に考えており、そのメンバーの成長を支援するため、長年の実績・ノウハウを詰め込んだ育成プログラムや、様々な制度・仕組みを用意しています。
今回は、D4cプレミアムがメンバーの成長のために用意した取り組みの一つ、「ワーキンググループ(以下、WGとする)」について紹介します。
「WG」とは何か?
WGは、有志で集まった社内のメンバー同志で「こうしたら会社がもっと良くなる」という企画を考え、会社へ提出し、承認が下りれば運営業務を立ち上げることができる仕組みです。
帰社日である毎週月曜午前中の数時間を使いミーティングを開催したり作業を行います。稼働時間に対し会社からの支払いも発生します。
D4cプレミアムでは「データサイエンスに留まらないスキルの習得は、個人の市場価値を大きく押し上げる」と考えており、”データサイエンスのスキルだけでなく、人間力・ビジネス力を高め、成長してもらいたい” といった会社の想いから、2020年9月頃に立ち上がり、若手メンバーを中心に今も続いている取り組みです。
例えばどんな「WG」があるのか?
2024年9月現在、社内で稼働しているWGは10種類ほどあり、以下が一例です。
■ノウハウプレゼン大会進行支援WG
年4回行っている会社イベント、ノウハウプレゼン大会の準備から当日運営、改革案の検討を行う。
■社内WikiWG
メンバーが持つ知見を社内全体で共有する「社内Wiki」の運用を通じ、技術ノウハウの集積を行う。
■メディア活用WG
データサイエンティストならではの目線から会社のメディア運営を支援。公式SNSやnoteにて発信を行う。
■社内リレーションWG
朝礼運用改善やランチの場提供※など、社内コミュニケーションを活性化させるための企画・実施を行う。
(※ランチコミュニケーション:メンバー全員を対象に、月数回ランダムな組み合わせでランチに行く取り組み)
■Office Event Planning WG
社員が集まり交流を行う社内イベントの企画・開催を行う。
など
なぜWGの活動が個人の成長につながるのか?
忘年会の企画を考えるWGを例に取り上げます。(D4cプレミアムでは「そういったイベント事は1年目の仕事だ」という考え方は時代に合っておらず、やりたいと思ってくれる方に企画していただくのが良いと考えています。)
単に忘年会を開くにも、様々なことを考え進めていく必要があります。
例えば、
・社員全員を呼ぶのか、お世話になったお客様までお声がけをするのか?
・開催する場所は?
・リアルでの開催かオンラインでの開催か?
・時期はいつにするのか?
など、様々な論点を洗い出し、整理した上で準備を進めていくには「プロジェクトマネジメント能力」が必要です。
また、
・会の中で何をすべきか?
・どうしたら皆さんに楽しんでもらえるか?
などを考えることは「企画力」につながります。
こういった経験は、特に若手のうちは業務内で得られる機会が少ないこともあり、データサイエンスの業務だけではなかなか身に付けることが難しい能力です。
社内のWGでこれらを経験することは、本番である「業務」に向けた、いわば訓練にもなります。時には上手くいかなかったり失敗も経験し、仲間とともに改善を繰り返し試行錯誤しながら進めていくことで、人間に深みが出て、さらに成長していくと考えています。
WGについてメンバーにインタビュー
現在WGにて活躍・過去に活動していたメンバーにインタビューしました。
「スキル面での成長もありますが、普段なかなか関わりのない他部署のメンバーとコミュニケーションを取れる貴重な機会でもあり、何気ない会話を通し、知らなかった他分野の業務の様子を知ることができるなど、WGの活動を通して得るものはたくさんあります。」(3年目 Fさん)
「グループを企画・運営するノウハウを学ぶことができ、普段の業務とは別のメンバーとのコミュニティーを作ることができた。(1年目 Sさん)」
「企画し推進していく力やファシリテーションのスキル、若手のうちは業務で経験できないマネジメント能力なども身に付けることができると感じます。」(3年目 Sさん)
「WGの活動を通じ、会社の文化や仕組みを感じ取ることができました。」(2年目 Yさん)
「WGで活躍している(した経験を持つ)メンバーは、業務面でも能力が高いと感じます。」(役職者メンバー)
最後に
「会社をより良くしていくアイディアがメンバーから生まれ、会社がそれに見合う対価を支払い、その活動自体が個々のメンバーの成長を促しさらに会社が発展していく」このサイクルが先輩から若手に受け継がれ、長く続いているというのは素晴らしいことです。
D4cプレミアムのメンバーは物事に対する積極性が高く、メンバー同志の日常のコミュニケーションがとても活発なのですが、その理由の1つがWGにあるのだと今回の取材を通じて感じました。
今後、WGにスポットをあてた取材も予定しています!
(執筆:吉田)