Interview
インタビュー
2015年入社
ヘルスケアプロフェッショナルユニット
KATSUYOSHI
プロフィール
福島県出身。2015年4月入社。
広島大学総合科学部行動科学学科卒業。同大学院 総合科学研究科総合科学修士課程修了。
現在は製薬会社にて、治験のデータ分析に必要なシステムをSASで開発している。趣味は小さいころから続けている音楽で、現在も社会人バンドで活動中。
本日のランチはカツカレー(大盛)。
かなりのボリュームで知られるこのメニュー、果たして完食できるのでしょうか…。
そんな心配をしつつも、KATSUYOSHIさんの現在のお仕事についてインタビューをしてみました。
データの力で医療に貢献する
現在は、外資系の製薬会社で治験中の抗がん剤等の解析をしています。新しい薬が今までの薬よりもどのくらい効果が高いのか、危険が少ないのかをデータから導きだします。
その薬が市場に出るかどうかで人の生死が左右されるので、とても責任の大きい仕事です。
プロジェクトには今年の7月から入って現在2ヶ月目ですが、4つほどの薬に関わっています。 分析の設計をする製薬会社の社員の方のもと、他社のデータサイエンティストと一緒に分析を行い、集計の結果が両社のデータで合っているかすり合わせます。
私は中でもSASのプログラマとして治験薬の品質管理の過程で利用されるシステムを作っています。
データ分析は長期間に及ぶ治験のプロジェクトの最終ステップです。 集計データを処理する際にミスや漏れがないか、常に細心の注意を払わなければなりません。
1日のスケジュール
9:30 | 出社、メールチェック(お客様先の業務メールはもちろん、D4c社内のメールもチェックします) |
9:30-13:00 | 分析業務、メールチェック等 |
13:00-14:00 | 昼食。自分で持参することが多いですが、月に一度は分析チームで東京駅周辺のおしゃれなランチに行きます! |
14:00-15:00 | 分析業務、メールチェック等 |
15:00-16:30 | 会議、勉強会など※日によって時間帯に変動あり |
16:30-18:30 | 今後の分析の設計に関する打ち合わせ |
18:30- | 帰宅 |
(帰宅後) | デイリーレポート作成(営業の方、マネージャーとのコミュニケーション手段として、日々の業務内容や気づいた点等、相談事項を報告します) |
大学は心理学専攻。専門学校の講師まで務める
大学では総合科学部で、心理学を研究していました。
実は統計はその時から使っていたんです。 データの見方や、データを扱う時の考え方は今でも役に立っていると思います。
研究では、主に職場環境とストレスの関係をテーマに扱っていました。 企業にお願いして書いてもらった質問紙のデータと、血圧や心電図、皮膚発汗など生理手法を組み合わせて、どういった人がストレスを感じやすいのかを調べたり…。
他にも癒しや自己愛など外的な刺激と人間の心理がどのように結びついているのか幅広いテーマを学んでいましたね。 修士課程まで進学して、研究を続けていました。 その後、約1年間、看護専門学校で非常勤講師として、臨床心理学の看護師に関する講義を受け持っていました。
一般的な心理学や患者の心理等、2コマほど教えました。
統計×医療分野。やりたかった仕事を実現
弊社のことは、大学の教授や講師を募集しているサイトの中から偶然見つけました。
博士課程に行くことも視野には入れていましたが、実務で社会に貢献していきたいとの気持ちが強くなり、就職活動を開始しました。
研究だけでなく個人的にも統計を学び勉強会などに参加していたので、その統計のスキルを活かせるようなところ、そして、関心の高かった医療系の仕事を中心に探してみました。
しかし、データフォーシーズに入って、今まさに自分のスキルを生かし、興味のある分野の仕事ができているということに喜びを感じています。
入社~現在のプロジェクトに至るまで
統計の知識があったとはいえ、文系ということもあり入社研修時は右も左もわからず、結構苦労しました。 情報系の分野を学んでいたような同期が共通して知っているような基本用語すらわからないことも。
しかし、同期の皆さんがとても優しかったこともあり、ヒントをもらいながら解決していくことができました。 最初は苦労が多かったぶん、課題をクリアした時の達成感は非常に大きかったです。 現在も当時の達成感や感動がとても励みになっています。
逆に分析結果の解釈を考えたり、それをお客様に提案、発表したりすることについては、大学までの経験が生かされていると感じますね。 初めは自分がわからないことが多かった分、今は専門でない人の側に立って伝える工夫ができているのではないかなと思います。
提案からプログラミングまで、2年目にして幅広く経験
入社後は大手携帯会社での業務からキャリアをスタートしました。
ゲームの休眠ユーザーを減らすための提案業務から、複数のサービスのデータを扱う開発の案件まで、行っていました。
次に、システム会社にて、そのお客様である地方自治体を対象に分析業務を行いました。 具体的には健康診断とレセプトデータをRで分析、集計して、自治体の国民年金の保険料を下げる施策を検討するというものです。 また、同様の薬を複数もらっている人や飲み合わせが悪い薬を合わせてもらっている人たちを統計によってグループ化し、注意喚起のDMを送るなど具体的なアクションにまで落とし込んだプロジェクトもありました。
弊社のジョブローテーション制度を生かし、入社2年で多くの経験を積むことができました。今後は、この制度を積極的に活用し、強みになる領域を増やして、データサイエンティストとしてのキャリアを積んでいきたいと考えています。
趣味は幼少期から欠かさず続けている音楽
大学では、研究以外もサークルに、バイトにと、とても充実していました。
当時はクラシックギターとヴァイオリンをやっていたので、室内楽やギタークラブなど、音楽系のサークルをいくつか掛け持ちしていました。合同演奏会がある時は、続けて6回くらい出演したこともありましたね。 社会人になった今も楽器は毎日触っていますし、月1でバンド活動も続けています。 会社の年末イベントでもバンドをやったりしました。
就活中の学生へのメッセージ
データサイエンティストを目指すのに、IT、解析スキルはもちろん必要ですが、研修期間で補える部分も少なくありません。 無料のツールもたくさんありますので、学生のうちに触っておくと入社後も役立つでしょう。
そういったスキルを身につけることはもちろん、ある程度コミュニケーションが好きで、お客様や周りのメンバーを巻き込んで物事を行っていくことが重要です。
何事も向き不向きはあるので、初めから完璧にできることばかりではありませんが、前向きに取り組んでいれば周りのメンバーやマネージャーに助けられることも多いです。
弊社は、マーケティングから金融、ヘルスケアまで様々な分野がありますので、スペシャリストとしての幅が広がります。 また、大学や研究機関でやるような学問としての解析よりも、業務の改善施策や売り上げ、利益といった直接的な貢献にもつながります。
データ解析は、お客様に、会社内に、社会に大きく貢献したい方にとってはとてもやりがいのある仕事です。