Interview

インタビュー

2011年入社

ファイナンシャルプロフェッショナル ユニットリーダー

TOSHIYUKI

プロフィール

埼玉県出身。2011年11月入社。
国立看護大学校 看護学部 看護学科 卒業。
ファイナンシャルプロフェッショナルユニット ユニットリーダー。


愛読書:
 ・ツーリングマップル(バイク用の道路地図)
 ・地球の歩き方(海外旅行のバイブル)
たからもの:
 ・世界各地で集めてきた、身に着けるものも含めたお宝
 (海賊の宝箱のような木箱に入れて、机の下にしまっている)。
好きな有名人:
 ・ジェンナーロ・ガットゥーゾ(イタリアのサッカーチームACミランの監督)
  2018年夏に、イタリア・ミラノまで会いに行ってきた。



本日のランチは和定食。部署の異なるメンバーと情報共有しながら、なごやかにたのしくいただきます。

ひさしぶりのベテラン陣へのインタビュー。
ON/OFFどちらにも全力投球しながら、仕事/旅のバランスをとても気持ちよくとられている、心身ともに安定した、たよりがいのあるリーダーという印象でした。
仕事に対して持つべき心構えや、長い目で見たキャリアをイメージしていただけるのではないでしょうか。

 

   

社内では異色の経歴

看護大学校を出てから、1年間病院で看護の仕事をしていました。本当に1年だけでした。
1年間病院で働いたのですが、できが悪くて本当にうまくいかなかったんですね。「何がわからないのかわからない」というのはこういうことを言うんだと、できない子の気持ちがよくわかりました。

配置換えなどもやってはみたものの、やっぱりあまりよくはならない、どうしたらいいかわからないというような状態でした。次の病院を探すという選択肢もあるにはありましたが、思い切って看護師を辞める決断をしました。
わたしの通っていた学校は、研究者などを輩出するのも目的の一つとしていましたので、コンピューターを使った統計学の授業もあり、その時にわりと面白いなと思っていたことが現職につながるきっかけでした。

節目には必ず旅

看護師を辞めた後は、とりあえず旅に出ました。10日くらいかけて西日本をバイクでまわって満喫してきました。その後そろそろ働かなきゃなと思って就職活動を始め、最初に入ったのはシステム開発寄りの会社でした。
そのシステム会社から私が派遣されていた仕事先というのが、今もお世話になっているお客さまなんです。まだ分析までできるレベルではなかったのですが、レポーティング業務というものもあって面白いなと思っていました。そこでは4年くらい働いていましたかね。

 

機械寄りのシステム開発よりも、お客さまの業務そのものを見ながらの仕事のほうが面白いなと感じ、じゃあ次はもうちょっとそういう業務ができるところに転職しようと思うようになりました。それがたしか東日本大震災のあった年でした。

システム会社を辞めてから、今度は北海道に2週間くらいの旅に出ました。バイクと共にフェリーで北海道に渡り、旅を満喫して帰ってきて、それから転職先を探し始めました。当社への入社が決まりそうになったところでは、面談の時期などをちょっと待ってもらって、今度は沖縄への旅に出てきました。

当社に入社した2011年の11月頃は、まだ社員数が20人くらいだったでしょうか。以前オフィスがあったビルから移った直後だったようです。今は社員が50人以上になってフロアも2つになり、会社が大きくなる様子も見てきました。

リーダーとしての業務 データサイエンティストとしての業務

金融に関する案件を担当するチームである、ファイナンシャルプロフェッショナルユニットのユニットリーダーをやっています。去年の春から任されるようになってまだ約1年なので、当社のユニットリーダー陣の中では下っ端です。
わたしの仕事は、ユニットリーダーとしての業務と、お客さま先での業務の大きく二つに分けられます。

 

一つ目のユニットリーダーとしての業務とは、メンバー管理と事務的な作業。配属先の検討や勤怠管理、メンバーの目標とその達成状況を確認するための面談を行ったりもします。

 

もう一つのお客さま先での業務は、自分自身がデータサイエンティストとして実際に作業をしたりメンバーのサポートをしたりすることの他に、営業的な活動もします。実際の作業は任せられるところはメンバーに任せますが、難易度的にまだまだ若手ではできないところを担当する時もあれば、単純に皆の作業があふれている時に、予備的な位置づけとして手伝うこともあります。
メンバーサポートは、お客さま先で業務を進めるなかでの結果の確認や、指導育成などです。
営業業務に関しては、顧客の要望ヒアリングや提案、交渉、契約などを行います。契約関連の事務作業はある程度営業スタッフさんにお願いすることも多いのですが、最終的にはユニットリーダーが確認する必要があります。

 

わたしは前職からずっと金融関連の顧客を担当しています。メガバンク向けの仕事をすることもあれば、地方銀行、クレジットカード会社向けの仕事をすることもありました。仕事の内容は、与信管理やAML(アンチ・マネー・ロンダリング)、国際部門での仕事では、グローバルに活動している企業のお金の流れを追ったりもしました。

 

今のお客さま先は、前職時代からお世話になっているところなので、9年ほどと長いんです。なので、ホームグランドみたいな感じで、向こうのリーダーさんも、アイツだったらここまでできる、みたいなことも把握していらして、わたしのよいところも、悪いところもよく知ってくださって、とてもよくしていただいています。

一週間の流れ、一日の流れ

お客さま先には月曜日から金曜日まで5日間行っています。当社は月曜日午前中に帰社の時間があるので月曜日は午後から、金曜日は午前中に社内のユニットリーダー会議に出て午後から行きます。わたしは他のリーダーたちに比べると、お客さま先で仕事をしている時間がわりと長いほうで、週の真ん中の3日間は、基本的に一日中お客さま先で仕事をしています。

 

朝出社して、今どんな仕事があるかの確認から始まり、メンバーの進捗確認をしたり、自分の作業をします。昼食後、午後もまた作業をして、今日はどこまで進んだかメンバーの進捗を見ます。金曜日は毎週、お客さまに作業状況の報告を行います。

 

少し伝えにくいことではありますが、お客さま先では社内の事務作業をすることはできないので、どうしても持ち帰りになってしまうということがあります。当社でグループウェアを導入したことによって事務作業のためにオフィスに戻らなくて済むのようになったのは大きいのですが、家でも仕事ができてしまう、なんなら休みの日でもできてしまうといったのは、良かったのか悪かったのか難しいところですね。

1日のスケジュール(月)

8:30 出社
8:30-8:40 朝礼
9:00-10:30 ユニットリーダー会議
10:30-12:00 事務作業、社内業務の確認・指示
12:00-13:00 昼休憩
13:00-13:30 お客さま先への移動
13:30-16:00 午後業務
– メンバーの進捗確認、チェック、サポート
– 作業進捗を顧客に報告
– 自身担当分の作業
18:30 退社

1日のスケジュール(火~金)

9:00 出社
9:00-12:00 午前業務
– チーム全体に割り当てられた作業の確認
– メンバーの進捗確認、チェック、サポート
– 自身担当分の作業
12:00-13:00 昼休憩
13:00-16:00 午後業務
– 自身担当分の作業
– メンバーの進捗確認、チェック、サポート
18:30 退社
20:00 帰宅

D4cを知ったきっかけ

前職でお世話になっていたお客さま先には当社からのメンバーもいて、一緒に仕事をしていました。一緒に働いていたので、当社が分析をやっている会社であること、ある程度できる人が集まっている会社であるというのがわかって、そういうところがちょっといいなと思っていました。

 

転職を決めて、分析やレポーティング、コンサルティングができる仕事を探すなかで、当社を受けました。お客さま先で会ったメンバーがいたので、アイツが申し込んできたらしいぞという話があったようです。入るときはするするっと話がまとまりましたね。

D4cの好きなところ

毎週月曜日の午前中に帰社するというのが結構好きですね。当社ではわたしのようにお客さま先に出ている時間が長いメンバーが多いのですが、そうすると自分はどこの会社に属しているんだろう、お客さまのほうが自分のことをよく知っているんじゃないか、というような考えになりがちです。毎週帰社することによって、「自分の会社はここなんだ」と感じられるところがいいなと思っています。

 

前の会社は、月1で帰社日・社員全員が集まる日があったのですが、リーマンショックのあたりでなくなってしまいました。とにかく働いて稼いでこい!みたいな感じになると、ますます、自分はどこの所属だっけ?という思いが出てきてしまいます。

 

一方、当社の場合は毎週顔を合わせているから、全然そんなことはありませんね。全体で「あの人は何をやっている」というのを常に共有しているので、仕事で何か困ったことがあった時にコミュニケーションがとりやすいです。また、毎週顔を合わせていると、なんだかんだでつながりもあって仲もよく、逆に月曜日が祝日などで会えなかったりすると、次の月曜日がすごい久しぶり!みたいな感じになります。
毎週顔をあわせる機会を設けているのは、情報共有、コミュニケーション、関係性、といろいろな面で良い効果があると思っています。

D4cに入って8年。大変さとやりがい

わたしはずっと金融の仕事をやってきていますが、景気の影響などもありここ数年つらい時期が続いています。少し苦しい時期ではありますが、自分がリーダーを務めているファイナンシャルプロフェッショナルユニットを再び盛り上げていきたいです。そのためにも、ユニットでの人材育成には力を入れています。

 

ベテランメンバーが抜け、若いメンバーばかりになっているので、直接わたしが見ないといけない割合が今はまだちょっと大きいですね。後輩の指導・育成を4~5年目の社員に任せたりできると、もうちょっと楽にはなってくるかなとは思います。

 

当社はまだまだ大規模な会社というわけではないので、すべてが分業されているわけではありません。なので、業務の範囲が広いということもあります。営業の事務、メンバー管理・サポートなども専任の担当がいれば手が離れますよね。その1つとして、1年目を含めた後輩の育成を育ってきた中堅どころに引き継いでいきたいと思っています。こういったことは、たぶん会社が大きくなる過程にあることで、会社全体としても今はそんな感じだと思います。

 

わたし自身としては、専門性をもってこそだと思っているので、これからも金融分野を専門にしているファイナンシャルプロフェッショナルユニットを牽引していきたいと思っています。

バカンス休暇で2か月かけて世界一周

2018年の夏にバカンス休暇を2か月まるっととり、世界一周の旅に行ってきました。

世界一周するには仕事を辞めないといけないかと思っていましたが、辞めずにできましたね。2年前から計画を立てはじめ、1年前から手配に着手して実現させました。

 

南米からスタートして、2日目でスーツケースがなくなるというハプニングもありました。ニューヨークで休憩して、シマウマを見にアフリカに飛び、ケニアで気球に乗ってみたり、次はエジプトでピラミッドを見てきたり。ヨーロッパではイギリスでウイスキーやビールを飲んだり、フランスに渡ってワインやブランデーを飲んだり、イタリアに行ってまたワインを飲んだり。クロアチア、スロベニア、オーストリア、ドイツと、やっぱりワインを飲んでまわったり。ひたすら酒蔵を巡りました。

 

英語以外の言語では挨拶くらいしかできません。フランス語ならボンジュールとメルシー、それと身振り手振りです。あんまり滑らかに挨拶をすると、向こうがその土地の言葉で会話を始めてしまうこともありました。

 

少しですが、撮ってきた写真をお見せします。


「ケニアで乗った気球からの景色」

 

「ケニアのサバンナのキリン」

 

「スコットランドの酒場で」

 

「ペトラ遺跡で空飛ぶ絨毯に乗って」


気持ちのリフレッシュと健康管理

仕事で疲れることもありますが、旅に出ると気持ち的にはリフレッシュしますね。ぼーっとバイクに乗っているのがたぶん気持ちの切り替えなんじゃないかなと思います。
まとまった休みがとれる春と夏はいつも、1週間くらいの旅に出ます。今年のゴールデンウィークは西日本へ、夏は暑いからロシアに行ってみようかと、今調べ中です。

 

旅のために働いています。最近忙しくてあまり行けなかったのですが、週末や連休もちょいちょい行っています。桜エビがとれたらしいよと聞くと静岡まで、ふきのとうが出たと聞けば秩父の山奥までバイクでさっと行きます。
でも、そんなにいうほど毎週出かけているわけではなくて、出かけない休日は仕事の整理をしていたりします。出かけない日は逆に家から一歩も出ないですね。家でゴロゴロしたり、宿題をやったりして終わってしまいます。

 

意識している健康管理は特にないですが、「本当にダメになる前に休む」ようにしています。本当に疲れてしまった時には早めに帰って休みます。本当にダメになる前に休むということがポイントではないかなと思います。そうするとまわりにも迷惑をかけないですみます。無理をして1時間残って次の日休むぐらいだったら、1時間早く帰って次の日にしっかり来てくれたほうが、まわりとしてはよっぽどありがたいですよね。

就活中の学生へのメッセージ “出身大学や専攻がすべてではない”

当社には、数学や物理をやってきた人をはじめ、理系でしかも修士とか博士という人が多いのですが、出身大学や専攻がすべてではないと思っています。むしろ入社後に自分がどう意識して取り組んでいくかというほうが重要だと考えています。数学や物理専攻でない学生さんにもおおいに門は開かれています。

 

勉強はできるけれども仕事はそうでもないという人もいるかもしれないし、逆に勉強そのものはそうではなかったかもしれないけれども、実際に仕事として働いてみたらすごくいい働きをしてくれるという人もいます。

 

やはり一番大事なのは、お客さまのことを考えて仕事をするということです。そのためには数学や統計だけではなくて、IT技術・統計技術・業務知識、の3つが必要だということを当社でよく言います。
お客さまが何を思っているかというところがおろそかになってはいけません。分析した結果は絶対こっちのほうがいいんですと言ったところで、それがお客さまの実感に合っていないと、結局使ってもらえない結果になったり、納得してもらえないということになります。

 

相手の仕事そのものを考える。何をやっている会社なのか、どこを目指しているのか、どういうことを望んでいるのか、というようなことを考える。数学的に出てきた結果がいいからこっちというのではなくて、もしかしたら、分析の結果としては2番目3番目かもしれないけれど、お客さまとしてはそっちのほうがいいということは非常に多くあります。お客さまの仕事をもっと知ること、業務知識ってとても大事なんです。

 

学生時代に勉強してきたことや、社会人になってからの業務内容がなんであれ、データサイエンティストとしての仕事にチャレンジしてみたいと思う方は、どんどんチャレンジしてみたらよいのではないでしょうか。
(2019/06/19)