新米データサイエンティストがメンバーに突撃インタビュー!(新卒2年目 瀬戸さん)
株式会社D4cプレミアムの新卒1年目の菊地です。
「新米データサイエンティストがメンバーに突撃インタビュー!」と題したこのシリーズでは、データサイエンティストのメンバーに同じくデータサイエンティストの私が、データサイエンティストならではの目線でインタビューしていきます。同じ職種ならではのお話を伺うことができました!
今回は、もうすぐ3年目になるメンバーにインタビュー!その主役は、2021年4月に新卒で入社した瀬戸さんです。2年間の成長物語を伺うことができましたので、ぜひご覧ください!(取材は2022年12月に行われたものです。)
※写真 左:瀬戸 / 右:菊地
自己紹介
ー まずは自己紹介と現在のお仕事の紹介をしていただけますか?
瀬戸です。2021年4月入社なので、もうすぐ3年目になります。現在の案件では、金融商品の解約者予測モデルの運用を少しやって、その後にメッセンジャーアプリのデータを探索的に分析しています。
ー ありがとうございます。早速、少し難しい単語が出てきたのですが、「金融商品の解約者予測モデルの運用」と「メッセンジャーアプリデータ分析」とはそれぞれ具体的にどのようなことをしているのですか?
金融商品は契約に対し一定の割合で解約する人がいるので、それがどれくらいの人数かをデータから予測するのが金融商品の解約者予測モデルです。そちらのモデルが出来上がった状態で私はアサインされたので、運用とモニタリングのようなことをしております。
メッセンジャーアプリのデータ分析に関しては、コロナの影響でビジネスでもメッセンジャーアプリを利用する事が多くなってきた事を受けて、メッセンジャーアプリの文言のデータから、ビジネス上の成果を挙げている方に共通する特徴があれば見出すといったことをやっておりました。
ー ありがとうございます。案件についてはまたじっくりインタビューの中盤でお伺いします!話を変えまして、仕事以外の休日にはどんなことをなさっていますか?
最近は統計や深層学習に関する勉強をしていることが多いです。ゆっくり理論に向き合ったり、実装してみたりしています。
学習以外でいうとふらっとどこかに行くのが好きです。例えば、行ったことのない土地のカフェに行ったりするのが好きですね。とくに、スタバによく行きます。先日、会社の休暇をいただいた際には、草津温泉に行ってゆっくりしてきました。
ー 休日も勉強する時間があるとのことですが、具体的に瀬戸さんはどんな技術や分野に興味がおありなのですか?
今は機械学習などに必要な数学や統計の分野に興味があって、それらの本を読んでいることが多いです。土日を2日使って、本を一気に読むのも結構楽しいです。
ー 普段の業務も忙しいですし休日は休みたい人も多いと思うのですが、どのようにしたら週末を自己研鑽に割けるのでしょうか?そのマインドを教えてください!
私も週末にNetflixを見ることもありますよ。でもずっとそれだともったいないと思ってしまうので、ちょっと勉強でもしようかなという感じです。それくらいのモチベーションでもいいと思います。自分が興味ある分野に関しての勉強なら、一回始めてしまえば続けることはそんなに難しくないですから。
あとは、休日にしっかり勉強したり準備したりすることで、いざ本番のプロジェクトでミスが起こらないようになるんじゃないのかなというような考えもあります。なるべく失敗しないように、準備をたくさんするといった感じです。こういったいい意味での仕事に対する緊張感が、土日に限らず日々の成長につながっているんだと思います。
ー ありがとうございます。1年目の私も普段の忙しさにかまけてないで、勉強します!!
現在の案件について
ー 改めてお伺いしたいのですが、現在の案件はどういった内容で、いつ頃から携わっていらっしゃいますか?
2022年の10月から携わっていて、先ほども話しましたが、今は主にメッセンジャーアプリのデータの分析をしております。
ー そちらの案件ではどんなところが楽しいですか?
依頼をいただいたら、正確かつなるべく効率的に成果を出すためにどうするかというのを考えているのが楽しいです。早く終われば自己研鑽をする時間が増えますのでスキルが上がり、それにより仕事が早くなって、というプラスのサイクルが回ると思うので。
実際に様々な方の協力もあり、予定よりも早くクライアントへ納品することができています。
ー そちらの案件ではどんなスキルが必要ですか?
分析環境はEC2上で動作するJupyterLabでPythonを使っています。そのため、Pythonで基本的な集計の実行ができることが重要です。また、クライアントのデータの構造をきちんと理解することも、正しく分析するためには押さえるべきポイントだと思います。
あとこれはどの案件にもいえることですが、これらのスキルに加え、クライアントの業界に関する知識や業務内容の理解、つまりデータの背景を知ることはとても重要かと思います。
ー Pythonのプログラミング技術やデータ構造に対する理解も必要といった具合なんですね。そちらの案件ではどのようなところが難しいと感じますか?
Pythonのプログラミングについては、前任の先輩方が書かれた集計用のコードをしっかり理解しなくてはならないという点です。クライアントから要望される集計上の細かな変更点に適切に対応するためには、詳細まで理解することが求められます。
データの背景については、クライアント先のデータベース(DB)上のテーブルがどのように紐づいているのか、またどのようにそのデータが生成されているのかという企業ごとに異なる仕組みを把握することが重要だと思います。
大手企業にて長年サービスをご提供されていると、IDの桁数が変更になったり、テーブルがなくなったり、後から追加されたりします。このような変更点を把握したうえで業務に臨むことが求められると思います。
ー 自分が携わるまでの流れにスムーズに合流していくことが難しいんですね。なんだか、車の合流みたいですよね笑。
そうですね 笑
菊地さんもこのようなデータ分析基盤の整備に携わっていましたよね?菊地さんの案件はこのあたりいかがですか?
ー 私は今、クライアント先でのデータを使って、BI画面を作る業務がメインなので、似たようなことをやっています。POSデータをBI画面に出力するためにたくさん加工をしているので、テーブルの結合など、とてもややこしいなと思って仕事をしています。
クライアントのBI画面作成がメインなんですね?どんなところが大変ですか?
ー BIツール用にデータを膨らませたり、集計したりするのはこの仕事をして初めてやったこともあり、とても苦戦しています。
ー 少し脱線しましたが、瀬戸さんは現在の案件を通じて、どんな学びがありますか?
クライアントや他社との共同作業に関して、しっかりとした業務説明や無理のないスケジューリングなど、プロジェクトを進める上での重要な部分を先輩から学ばせてもらっています。
また、以前別のプロジェクトでEC2を使用し身につけた知識があったのですが、それを現在の業務に応用するスキルが身につきました。他にもオンボーディングの為の資料作成を経験できたこと等も非常に大きいです。
ー なるほど。技術面はもちろん、技術以外の面での学びも大きいということですね。ありがとうございます。
これまでの案件と成長の軌跡
ー 遡ってこれまでどんな案件に携わっていらっしゃいましたか?
マーケティング系の案件を中心に担当してきました。小売・製薬などのマーケティング施策立案のための各種分析を経験してきました。
初めて担当した小売系の案件は約3ヶ月間、2人体制で業務にあたりました。内容はB to Cマーケティングで、飲食店におけるポイントデータを利用した顧客の分析でした。顧客のLTV(Life Time Value)の向上を目指す施策を打つために、ポイントデータ集計業務を担当しました。
次に製薬系の案件は約9ヶ月間、こちらも2人体制で、クライアント先に常駐して業務にあたりました。内容はデータ活用によって製薬企業のMR(営業)さんの営業効率化を実現するソリューションの開発でした。
ー 初めての案件はどのような内容だったのでしょうか?意識したことや身についたスキル等を教えてください。
はい、具体的には飲食店様のポイントデータの利用状況の分析を行いました。そこで分析結果からマーケティング的な提案をしていくというような案件でした。
初めての案件として自分なりに意識したことは、当たり前のことではありますが、まず「期日を守ること」です。身についたこととしては、提案の資料作成も担当したので、資料の細かいところに気を配れるようになりました。後は何より集計を多くこなしたので、集計のスキルが身につきました!
ー そちらの案件で印象に残っていることはありますか?
当時、一緒に働いていたメンバーがとてもいい方で、その方と一緒に働いているのが面白かったです。あとは、3か月と少々短めの案件でしたが、クライアントからデータをいただき、分析して提案までの流れを実践できたことがとてもうれしかったですね。
ー ありがとうございます。では、その次に製薬系のクライアントの営業効率化の案件について伺わせてください。瀬戸さんがこちらを担当されているのを見ていて、すごく楽しそうに仕事をされているなという印象でした。具体的にはどういった内容だったのでしょうか?
製薬会社の営業の方が、より効率的にステークホルダーを見つけるための分析アプリを作るというものでした。
ー なるほど。それはどのようなデータから推測するのですか?
一般公開されている病院のデータを使ったり、論文の数などから分析をしました。今さらっとお伝えしましたが、製薬会社の病院営業というテーマに精通していたわけではなかったこと、またクローズドな業界ということもあり、どのようなデータから分析すれば良いか、またそれらをどのようにしたら取得できるのかを導き出すには結構苦労しました。
ー そうですよね。想像しただけでもものすごく大変そうです…!逆に楽しかったなと思うところはどんなところですか?
因子分析や主成分分析などの多変量解析の手法を色々と行えたことや、実際にアプリの開発をするなど、高度なことができてとても楽しかったです。開発にも興味があったので、Docker環境でflaskを使って分析アプリを構築したのが、自分の自信にもなりました。
また、クライアント先のとても優秀なエンジニアの方と関われたことで示唆を得られたのも面白かったです。
ー 分析以外にもアプリケーション開発まで身についたんですか!?それはすごい…。実務を通して高速で色々な経験ができるというのは貴重ですね!
そうですね。とはいえ一朝一夕でできたわけではなく、週末のキャッチアップや、クライアント先のエンジニアさんやチームメンバーの協力のおかけでなんとか乗り越えられたのかなと思います。
そう思うとやはりこの職業では、ただ案件をこなすだけではなく、日ごろから自主的に技術領域を広げる取り組みや、ステークホルダーとのコミュニケーションも重要だと思います。
今後の展望
ー もうすぐ、3年目を迎える瀬戸さんですが、今後はどのようなことをしていきたいですか?
クライアントの課題に対して「提案」できるようになりたいと思っています。
具体的には、与えられた指示をこなすだけではなく、相手のニーズをくみ取って、作業の設定ができるというような事です。
そうなれば、さらに自身の裁量の幅を広げて仕事ができると思います。それに伴って責任も大きくなると思いますが、困難な状況も楽しみつつ自身の仕事に向き合っていきたいです。
D4cプレミアムの魅力
ー 瀬戸さんはD4cプレミアムをどんな会社だと思いますか?
一人ひとりの成長の方向性や、その実現に向けた方策についてしっかりと考えてくれる会社だと感じています。自分の目標があることが前提ですが、上長は定期的な面談を通じて伸ばしたい技術領域をしっかりとヒアリングしてくれます。その上でアサインする案件を考慮してくださっていると感じています。
ー 瀬戸さんご自身のやりたいことが明確なことも素晴らしいですが、マネジメント層の方々はそれを叶えるために尽力してくださると聞けて嬉しく思います!私も自分のやりたいことを見つけていきたいです!
そうですね。そんな上司のもとで仕事ができてとても働きやすいですね。菊地さんもご自身のやりたい領域が見つかるといいですよね。応援してます!
ー 瀬戸さんが考えるD4cの魅力は「人」だという事ですか?
そうですね。技術はもちろんですが先輩・同期・後輩問わず、働く上で尊敬できる方が多いです。皆さんがプロ意識をしっかり持っている部分が土台にあるからこそだと思います。
最後に
ー 約2年の業務の中で瀬戸さんが感じられたことを踏まえ、僕たち後輩へのアドバイスがあればお願いできますか?
D4cプレミアムではアサインされる案件によってできることや身につくスキルが大きく変わります。なので、「自分はこういうことがしたい!」ということをきちんともって伝えることが大事です。もちろん誰しもすべて希望通りにいくわけではありませんが、自分の意思をもってそれを伝える事は大切です。
もしもやりたい案件にアサインされたら、自分の興味があることが仕事になりますし、「自分が言った以上は成果を出さなきゃ」といったより強い責任感から、仕事でのパフォーマンスやスキルも向上すると思います。
会社の魅力のところでも話しましたが、社員の意見をきちんとヒアリングしてくれる会社なので、まずは自分のやりたいことを見つけられるように色んなことにチャレンジして、見つかったら、それを周りに発信していくことが大切だと思います!
ー 尊敬できるメンバーがたくさんいて、自身が成長できる案件にアサインされ、充実した毎日を送れているとのことでした。私も後輩として、その背中を追いかけたいです!貴重なお話をありがとうございました。
インタビュアー・書き手:菊地
理学部で統計を学び、2022年4月にD4cプレミアムへ入社。日々業務と向き合いながら、データサイエンティストとして成長中。
菊地さん自身のインタビュー記事はこちら
(撮影:吉田)