2024/04/09
メンバー

転職を経て納得した仕事ができるように。後輩の成長を促すリーダーを目指して想うこととは?

メンバーにインタビュー!このシリーズでは、若手からシニアの様々なメンバーに、データサイエンティストになろうと思った経緯やD4cプレミアムとの出会い・印象に残っているプロジェクトなどについてお届けします!

今回お話を伺うのは、2019年にキャリア採用で入社された矢内さん。今期からグループリーダーに昇格し活躍されています。

※株式会社データフォーシーズ(以下D4c)は2022年1月に分社化し、矢内さんは現在株式会社D4cプレミアムに所属しております。以下の転職・入社時のエピソードは当時の社名=「D4c」で記述しています。

自己紹介

ーまずはじめに、自己紹介と入社前の経歴を簡単に教えてください。

入社5年目の矢内です。現在は自動車業界でBIツールTableauのダッシュボード構築などのプロジェクトに従事しています。今期から13名が在籍するグループのリーダーを担い、マネジメントも経験させてもらっています。

ー学生時代はどんなことを学ばれていましたか?

大学では理学部に所属し、大学院で数学基礎論を専攻していました。数学基礎論とは、数学自体を展開するためにどういう道具立てが必要か、という問いに対して探求していく学問なんです。例えば、この定理を導くにはこういう仮定が必要だ、とか、この仮定とこの仮定は同じくらい強さがある、というような少しメタな領域の数学を専門としていました。週に1回セミナー形式で発表する場があり、テキストに沿って、喧々諤々教授と数学を議論するという学生生活を送っていたんですが、数学は奥が深くて、未だにまだまだ理解が浅いなと自分自身思っております。

ただ、あまり真面目な学生だったとは言えず、実はサークル活動に没頭してたんです。オーケストラサークルに所属していて、週4日チェロの練習に明け暮れる毎日でした。練習だけならよかったんですが仲間と音楽談義に花を咲かせながら飲み明かす、なんてこともよくありました。

ーかなりチェロに没頭されていたんですね。チェロにはどんな魅力があるのでしょう?

もともとは、小学校に合奏部があったんです。そこから両親の勧めもあり、小学校4年生からチェロを始めました。ちょうど胸のあたりに裏板を付けて弾く楽器なんです。そうすると、振動が直接体に伝わってくる、楽器の鳴り自体に魅力があるんです。

もう一つは、オーケストラで合わせるところが、楽器演奏の醍醐味を感じることができる点でしょうか。これはやったことがある人にしかわからない感覚かもしれませんが、音程、音色、タイミングといったような色々な要素が、指揮者の言葉によって目指す方向へベクトルが揃った時に出る音は、音に立体感が出て、まるで違う場所にいるような、そんな感覚になることもあるんですよ。それにハマってしまいましたね。大学3年目にパートリーダーにもなり、ますます没頭していきました。

今でも大学OBの合奏団に所属し、演奏を続けています。月に1回内々で合宿をしたり、身内だけ呼んで小さなコンサートを開くなど、日々の楽しみです。

ー音楽に魅了された学生生活、大変楽しそうですね。大学院卒業後、新卒での就職はどんなことを経験されましたか?

卒業後、全国展開をしている小売業の企業に就職しました。地方の店舗で品出し・発注・レジ打ち・接客などをメインに3年勤務したあと本社勤務となり、プロジェクトや競合調査などにかかわる経営企画や秘書業務を経験しました。

充実した社会人生活を送ってはいたんですが、店舗で勤務しているときから、徐々に売り上げ至上主義のやり方に疑問を抱くようになっていきました。毎月の売り上げ目標を必死で追うわけなんですが、その予算目標は「前年の実績に対して●●%上乗せする」という具合に結構単純に決められているんです。それにどのくらいの意味があるのか、10年後20年後本当に会社のためになっているんだろうか、と。そんなことを考えながら6年間勤務しました。

データサイエンティストを目指したきっかけ

ー今とは全く異なる業界のようですが、データサイエンスに興味を持ったのはどういうこところからなんでしょうか?

本社での業務の中で、帳票を作る作業があったんです。月曜日の朝6時に出勤して、1週間分の売り上げ実績をCSVで落とし、ひたすらエクセルに貼り付けたものを上司に見せる、というものでした。毎回だいたい2時間くらいかかるわけなんですが、やっていくうちに「この作業は自動化してもっと楽にできるんじゃないのか」と思い始めたんです。

そして、「意思決定までの工程をもっとスムーズに、しかもより価値のある判断材料が提供できるはず」という結論に達しました。だったら「自分がその価値を提供できるようになろう」、「データサイエンスを活用できる人間になろう」と思いました。自分の頭でちゃんと考えて、納得して仕事がしたかったんです。

ーなるほど。では、D4cとの出会いはどうだったのでしょうか?

実は転職活動の中では職種をデータサイエンティストに絞っていませんでした。それは「データを利用したスムーズな意思決定の支援ができる役割」を目指していたので、職種にはこだわってなかったんです。だから事業会社の中のデータ分析をする部署だったり、ツールを導入する企業なんかの面接も受けました。面接を受けることもある意味経験だと前向きにとらえて幅広く受けていましたね。そんな中で転職エージェントに紹介を受け、D4cに出会いました。

ーD4cの面接でなにか印象に残っていることはありますか?

はい。面接官の方が、高い役職であったにもかかわらずすごく謙虚だったんです。謙虚になるというのも、余裕がないとなかなかできることではないと私は思っていて。その余裕は普段ちゃんと自分の頭で考えて仕事している現れなんだろう、という印象を持ったのを覚えています。とてもクリアな頭を持った方が多い会社なのでは? そんなメンバーと一緒に働くのは面白そうだな、と思いました。

未経験からデータサイエンティストに転職して

ー未経験からの転職ということで不安などもあったかと思いますが、実際入社してみて、入社研修はどのように感じましたか?

そうですね、転職活動中に独学でプログラミングの勉強はしていたんですが、やはり最初は少し不安がありました。でも基本的な内容がきっちり網羅されていましたし、なにより研修講師がとても秀逸で、教科書の表面をなでただけでは到底出てこないような講義を聞くことができたので、この研修についていけば相当力がつくだろうと安心して研修を受けることができましたね。初めての言語もあり、苦戦しながらでしたが3か月間で研修を終えることができました。

ー研修後、最初の案件はどういったお仕事でしたか?

短期のアンケート集計・要約のお仕事でした。初仕事ということもあり、これでいいのかと不安に思いながらやっていましたが、先輩社員が最後までフォローしてくださって、無事納品できました。すごくありがたかったです。

ー他に印象に残っている業務があったら教えてください。

はい、初めてのお客様先常駐の案件なのですが、これは思い出深いですね。とある企業でポイント施策をやるということで、2名で新たにアサインされたんです。ポイント付与対象者を抽出、検証するためのプログラムを組んで、それを2年くらいのスパンで運用するという業務でした。

「ポイント対象者を抽出する」って簡単に聞こえるかもしれないんですけれど、実際は単純にはいかない色々な落とし穴があって。当然その問題を回避しなきゃならないんですが、初めは難しさにすら気付きませんでした。でもその時一緒に参画していた先輩がとても優秀な方で、落とし穴を巧みに回避していくんです。その先輩の洞察力と存在感のすごさに感動すら覚えました。この域に達することはできるんだろうかと、ただただ圧倒された、そんな思い出です。

一本筋が通っていて、芯の強い、頼りになるという意味で、僕は心の中でその先輩を「武士」と呼んでいるんですが、そんな方がD4cには何人かいらっしゃるんですよね。その方たちは社内で僕らデータサイエンティストにすごく影響を与えてくださいますし、現場でもすごく頼りにされる存在です。自分もそのレベルに達するよう精進しなくては、といつも思わされますね。

マネジメントを経験して

ー今期からグループリーダーにご昇格されましたよね。おめでとうございます。もともとマネジメントには興味があったのですか?

そうですね、マネジメントには興味がありました。若いメンバーを育てること、チームワークを発揮することに取り組んでみたいという想いは前職の時からずっと持っておりました。
まだグループリーダーになって3ヵ月ですが、各会議体や育成計画の立案という新しいミッションも与えられたので、実践を通して上司と意見交換を重ねながら学んでいる途中です。

ーマネジメントで苦労しているところはありますか?

はい、実は直面している悩みがありまして。前職だと、毎日出社して机を並べて指導をして、部下がだんだん上司色に染まっていく、なんていうのをよく目の当たりにしていたのですがD4cではグループメンバーがそれぞれ別の案件に従事したり、別のお客様先へ出社するというスタイルなのでずっとそばで見ていられるわけではない。そういった状況下でのマネジメントって難しいなと感じています。

ただそれでも自分にはサポートし評価すべき部下がいますので、できませんじゃ済みません。メンバーとはできるだけ多くコミュニケーションを取るよう心がけて、会話の中から言葉の意味や背景、何故その発言をするに至ったのか、というところまで掘り下げて気持ちを汲み取る努力をしています。自分自身でもマネジメント動画の講座をみたり、本を読んだりと目下勉強中です。

理念にも掲げている「メンバーの成長」を手助けできるリーダーを目指したいです。

ー リーダーになって何か変わったことはありますか?

はい、実は「人に関心を持つようになった」と思います。こういうとなんだか冷徹人間みたいに聞こえますがそうではなく、今までは、火曜から金曜まで個々の現場に行ってたので、それをこなすだけで精一杯だったんです。なかなか他のメンバーが抱えていることに目を向ける余裕がなかったんですね。それが今ではメンバーの悩みを聞いたり、案件の把握をしたりと、随分違う動きをしていて、自分自身も成長していると感じます。

管理職が出席する会議に出るようになり、メンバーたちの意見をしっかり吸い上げて上に提言する、または経営陣からのメッセージもしっかりメンバーに伝えないといけない、という責任感も持つようになりました。

D4cの魅力など

ーキャリアチェンジして環境ややり方など変化があったかと思いますが、どうですか?

そうですね、今は自分の頭で考え、納得して仕事ができるようになってきたと感じています。というのは、データサイエンスでは、目的が与えられて、そのための最適なプロセスを都度考える必要があります。「前回この方法でうまくいったから」という理由では、前提条件が変わると当然うまく行かないので、毎回最適なプロセスを考えないといけない。

企業によっては、プロセスもすでに与えられていることもあって、何も考えずにそのプロセスをなぞっていくことが求められることもあるかと思います。自分には少なくとも今のやり方のほうが合っているし、やりがいも感じます。キャリアチェンジして後悔はないですね。

ーD4cプレミアム、D4cの魅力はどんなところだと思いますか?

先ほども触れましたが、理念でも掲げている「メンバーの成長を大事にしているところ」です。これは制度からも感じますし、社員の意見を聞くためのアンケートが走ったり、ワーキンググループ活動もあったり、他部署の案件のアイデアを聞く機会も多々あります。会社がそういった成長の場を提供してくれているというのは、魅力的な環境だと思います。

あとは、思った以上に経営陣が社員一人ひとりのことを見てくれているなと感じます。悩みや負担など、できる限り取り除こうとしてくれている姿勢も感じますし、この点はやはりD4cならではの魅力ではないでしょうか。

今後のキャリアについて

ーこれからの目標について教えてください。

はい。まずはグループリーダーとして新規の現場を開拓するなど、地盤を固めて行きたいと思っています。案件に新規で参画しお客様の要望に応え、信頼を得て、拡大していく、そんな風に一通りの流れを経験したいと思っています。
さらにメンバーの成長を考えると、もっと安定した現場を増やしたいという気持ちもあるので、自分の固めた地盤を礎に「安定運用からの拡大」みたいなことをどんどん進めたいと思っています。

ー最後に、応募者の皆さんにメッセージをお願いします。

手前味噌にはなりますが、D4cは社員の質がかなり高いと断言できますし、刺激を受けられる環境であることは間違いないです。そんな環境の中でもまれながら、私自身、毎日ものの見方が変わっていくという体験をしています。それは技術的なことはもちろんですが、仕事の進め方、人との関わり合いなどビジネススキルという部分も含みます。そしてそれがすごく楽しいんですよ。

社員同士も仲が良いですし、切磋琢磨して高めあえる同志・ライバルでもあります。そういった環境が整っているので、興味のある方はぜひまず応募してみてほしいです。一緒に成長していきましょう!

キャリアチェンジでD4cへ合流され、経験を積みマネジメント職につかれた矢内さん。メンバー1人ひとりと向き合おうとする真摯な姿勢がとても印象的でした。これから益々のご活躍を期待しております。たくさんのお話をありがとうございました!

(書き手:安倍 撮影:吉田)

ENTRY

ご応募お待ちしております!