2023/09/01
メンバー 先輩×後輩対談

【先輩×後輩】ヘルスケア領域で活躍する女性データサイエンティストのお二人に聞きました

株式会社D4cプレミアムのメンバーにインタビュー!

先輩と後輩の対談を取材するこのシリーズでは、同じ部署や案件で関わりのあるメンバーに会社の話、業務について、お互いのことなどをお聞きします!

今回お話を伺うのは、現在ヘルスケア領域(医薬・健康系)の部署で活躍されているお二人、部署のリーダーを務める山﨑さんと、入社3年目の田森さんです。

山﨑さん:
入社から3年で医薬・健康系の案件を抱える部署のグループリーダーとして抜擢。以降、同部門で活躍中。

田森さん:
2021年新卒入社(3年目)。同じく医薬・健康系の部署にて活躍中。

最初の出会い、お互いの印象など

ー 本日はよろしくお願いします。お二人は現在、同じ医薬系のクライアントにて業務をされていますよね。

山﨑さん:はい。5人程のチームで参画させてもらっています。

ー 最初の出会いは覚えていらっしゃいますか?

山﨑さん:田森さんとの最初の出会いは…田森さんがまだ入社前の内定者だったときに少しお話する機会がありましたよね。誰とでも心地よくお話ができて、クライアントにも気に入って頂けるだろうなという印象を持ちました。

田森さん:私は入社してすぐに山﨑さんが、メンバーの行動指針であるフィロソフィーの定着を目的としたワーキンググループ(以下WG)でリーダーをされていて。意見が活発に飛び交う個性的なメンバーをまとめていらっしゃって、すごいなと思っていました。

山﨑さん:あの頃は、リーダーのために書かれた本なんかを読んだりして必死でした…。でも、そういう案件以外でも成長させてもらう機会があるのはこの会社のいいところだと思います。

学生時代の話、データサイエンティストを目指したきっかけ

ー では田森さんから、学生の時に学ばれていたことを教えていただけますか?

田森さん:はい。私は医学系の学部で、診療放射線技師の資格をとる学科で勉強をしていました。手に職をつけたかったのもありますが、東日本大震災で放射線の怖さを知り、もっと知りたいと考えるようになりました。勉強していくうちに他にも色々な興味が出てきて、大学院では放射線技師から少し離れ、医療系の費用対効果と呼ばれる分野を研究していました。

ー 費用対効果とはどんな分野なのでしょうか?

田森さん:薬や医療機器はPMDAという機関から使用の承認を得るために、副作用が出ないかの安全性と、薬がしっかり効くかという有効性の観点で審査が入ります。私はその安全性と有効性が認められたものに対して、費用面はどうか?という研究をしていました。

山﨑さん:そこから田森さんがデータサイエンティストの道に進んだのはどんな流れだったんですか?

田森さん:修士論文の執筆を進めるにあたって、少し難しい分析をするにはプログラミングが出来た方が便利だったのですが、当時私はそれが全くできなくて…できるようになりたいと思ったのがきっかけです。実際に応募したデータサイエンス系の企業はD4cプレミアムだけで、他にはシステムエンジニアなんかも受けました。

山﨑さん:そうだったんですね!初めて聞く話で楽しいです!

ー 山﨑さんは学生時代にどんなことを勉強されていましたか?

山﨑さん:薬剤師の資格を取ろうと考えて、大学は薬学部に進学しました。資格が取れる学科の人数枠が少なくそちらへは進むことができなかったのですが…。そのあと大学院に進み、大学とは違う研究室に行きそのまま博士課程まで進みました。大学院では、細胞の中でタンパク質がどんな風にできていくか、その過程で働く色々な制御について研究していました。細胞をつぶしてタンパク質やRNA、DNAを抽出して…というような実験を行っていました。大学で取得できなかった薬剤師の資格は、博士課程在学中に無事取得しました。

田森さん:同じ医療系でも、お互い全く異なる分野ですよね。山﨑さんはどうしてデータサイエンティストになろうと思ったんですか?

山﨑さん:データサイエンティストを目指して就職活動をしていたわけではないんですが、研究職は自分に向いていないと感じて、それ以外で探していたんです。登録していたエージェントにD4cプレミアムの紹介をもらい、プログラミングなどの経験がない方も募集していることを初めて知って。なので私はこの会社を知ってからデータサイエンティストに興味を持ち始めたんです。

D4cプレミアムに入社を決めた理由

山﨑さん:研究を続ける中で鍛えた「粘り強く探求する姿勢」を自分の強みとして活かして、データサイエンティストとしてクライアントに寄り添った仕事をしたいという気持ちが強くなったので、D4cプレミアムを選びました。

ー 他に入社を決めた理由はありますか?

山﨑さん:選考中にノウハウプレゼン大会に招待していただいて、難しいことをわかりやすく説明する先輩方に憧れを持ちました。その後の懇親会では多くの社員の方々とお話をする機会があり、とても居心地がよくて、一緒に仕事をするイメージをポジティブに膨らませることができました。あとは選考を通して、面談してくださった全員が研究への取り組み方や研究成果だけでなく、生い立ちや人となりをじっくり見てくださって。その上で採用を決めてくださったので、安心して入社を決めることができましたね。

田森さん:私も面接で同じような印象を持ちました。面接の中で「自分なりに仮説を持って研究しているのが良いね」と褒めていただいて、結果だけでなく取り組んでいる姿勢やプロセスも見てくれる会社だなと感じました。

山﨑さん:田森さんがD4cプレミアムに入社を決めた理由って何ですか?

田森さん:教育制度や研修がしっかりしているところを見て、ここに入社すれば自分がやりたかったプログラミング等を学べると思いました。あと、医療系出身なのでヘルスケア系の企業がお客様ということはもちろん、それ以外にも幅広い領域で案件を持っている会社がよかったんです。あとは大企業よりも中小企業で、一緒に働く人の顔がちゃんと見える会社がいいなと思っていました。

山﨑さん:田森さんが入社した頃、コロナ禍だったりして大変でしたよね。

田森さん:そうですね。コロナ禍ということもあったんですが、実家暮らしから東京で一人暮らしを始めたタイミングで、気温差とかで体調も崩してしまって…入社してすぐの新人研修期間は一人テレワークで参加していました。

山﨑さん:最初からテレワークって、なかなか不便だったんじゃないですか?
田森さん:そうですね…でもわからないところは同期にチャットで聞いて教えてもらったり、コミュニケーションを取りやすい雰囲気があったのでなんとかついていけました。

ー 女性のデータサイエンティストはまだ少ないですよね。

山﨑さん:私が入社した頃と比べたら、少しずつ女性メンバーも増えてきたという印象はあります。会社には小学校2年生までのお子さんを育てるメンバーを融通する制度もありますし、実際に産休・育休を取得し復帰されて、小さいお子さんを育てながらご活躍されている女性メンバーもいます。

私は子どももいないですし想像の域を出ないですが、妊娠中や育児中の働きやすさ・相談のしやすさ・周りが適切にサポートできることなど、当事者が増えることで良い方向に変えていけることもたくさんあると思います。女性も十分活躍できる職業だと思いますし、もっと増えてくるといいですね。

これまでの案件について

ー これまでどんな案件に携われてきましたか?

田森さん:新人研修が終わったあと、製薬系のクライアントからのご依頼で、希少疾患を検索できるようなWEBアプリケーションを制作する案件に携わりました。病名や関連している遺伝子の名前を打ち込むと、その疾患を一覧にしてくれるというようなアプリです。
その後、現在まで別の製薬会社の案件に参画していて、お薬を申請する時の安全性と有効性について行われる、様々な臨床試験の治験結果を集計する作業を行っています。

山﨑さん:私は結構色々な経験をさせていただいていて…金融系やマーケティング系の案件を経験したり、長期だけでなく短期案件にも参画してきました。健保や自治体向けに医療費などのレセプト集計を行ったり、また損害保険会社様向けに自動車保険の保険料を最適化するツールの作成、あとはメディア広告系の企業様で広告効果を予測するための基礎俯瞰なども行いました。様々経験させていただいたあと、現在の田森さんと同じ製薬会社様の案件に参画しました。

ー 現在の案件では、どのようにお仕事をされているのでしょうか?

山﨑さん:申請を控えているお薬にそれぞれ担当がついて、各々プロジェクトに参画しているイメージです。製薬業界ではミスを減らすため、ダブルプログラミングという「二人で別々に集計を行い、出てきた結果が合っているかを確かめ合う仕組み」を取り入れていますが、その二人一組を弊社内で組んでやっているので、田森さんと組ませてもらうこともあります。

普段のコミュニケーションについて

ー チーム内でのコミュニケーションはどのように取られていますか?

山﨑さん:週に1回、お客様先でD4cプレミアムのメンバーを集めてミーティングを行い、進捗報告や今困っていることなんかを共有してもらってます。お互いの話を共有することで、解決できることもあるかもしれないと考えています。

田森さん:自分が関わっていない作業の進捗状況や、どのくらいのボリュームなのかも聞かないとわからないので、週1回のその機会はとても大事です。お互い余裕があるかどうかで、作業のヘルプを頼めるかどうかもわかるので…

山﨑さん:仕事の話だけじゃなく、たまに雑談もあったりするんでコミュニケーションの場としても大事ですよね。あとはお客様先のオープンスペースで、ランチを一緒に食べたりするときもあります。

田森さん:お互いはまっているゲームを布教し合ったりして、お昼休みは「ここはどうやってクリアするんですか?」のような相談で盛り上がっています

山﨑さん:昼休みの定番トークですよね(笑)

現在の案件、今後やってみたいこと

ー 今の現場で楽しいと思うところ、自分に合っていると思うところはどこですか?

田森さん:今の現場では、修士論文で考えていた事と共通している部分もあったりして、自分が以前勉強したきたことが活きてると感じて楽しいです。あと私自身、細かいところを突き詰めて見るのが好きな性格なので、製薬業界は合っているかなと思います。集計ミスは特に許されない現場ですので、しっかり細かいところまで見れるのは必要な力だと思います。

山﨑さん:これからも製薬業界でやっていきたいですか?

田森さん:それが難しいところで…今は製薬系が楽しいのでやっていきたいと思っていますが、色々な経験はしたいので、違う領域にいっても楽しくお仕事できるんじゃないかなとは思います。

山﨑さん:D4cプレミアムへ入社を決めた理由に、支援領域が幅広いことを挙げていましたもんね。一人のメンバーが色々な領域で経験を積んで、それぞれのいいところを各領域に活かせるのがこの会社のいいところですよね。

ー 山﨑さんは、この先やってみたいことはありますか?

山﨑さん:部署のリーダーとしてはメンバーを成長させることが一番のミッションなのですが、案件をもっと拡大していくことも大切だと思っています。ただその一方で、私自身プロジェクトのリーダーを経験せずに部署のリーダーに就いたので、チャンスがあれば領域こだわらず、現場でガシガシ手を動かして品質の高い成果物に責任を持つ「プロジェクトリーダー」もやってみたいなと思います。やりきった!という自信をつけたいですね。

お互いについて

ー では、お互いの素敵だな、と思うところを教えてください。

山﨑さん:田森さんは自分のタスクだけじゃなく、周りが良く見えていると感じます。スケジュールを立てるのが得意で、「このタイミングはこれをして」のような見通しを立てるのが上手だなと思っています。あと大人数で話しているときも話題を振ってくれたり、場を和ませてくれるのでとても助かっています。私はリーダーとしてまだまだですが、田森さんは程よく頼って下さるので嬉しいです。

田森さん:山﨑さんは良く見てくださっているなと感じます。私が体調を崩してしまう時があるのですが、山﨑さんはそういうところも気にかけて、忙しいときに「大丈夫?」と声をかけて下さるので安心して仕事ができます。ご自身の手が空いたらお声がけくれるのもとてもありがたいです。案件で手一杯になった時に半分くらい持って下さって、助けていただいたこともあります。

山﨑さん:田森さんは仕事の振り方も上手なので助かるんです。データ分析の仕事は、タスク内容やタイミングによってはなかなか人に振るのも難しかったりするので、ご自身でしっかり判断した上で振ってくれるので手伝いやすいです。

田森さん:こんなに褒めてもらえるとなんだか照れくさいですね(笑)

山﨑さん:まだまだありますよ(笑)田森さんは、会社が大切にしているイベント「ノウハウプレゼン大会」の進行支援をするWGのリーダーをやられていて、当日の司会進行なんかもとても聞きやすいですし、トラブルがあった時も冷静に対応されていて素晴らしいです。

田森さん:ありがとうございます。実際はとっても焦っているんですけど…なんとか頑張ってます。

山﨑さん:全然焦ってるように見えないんです!大勢が参加されている中で通信トラブルなんかがあると発表者の方もプレッシャーを感じてしまいますが、気遣ってしっかり進行している様子もとても頼もしいです。

D4cプレミアムについて

ー 本日は「先輩×後輩の対談」というわけですが、D4cプレミアムの「先輩」、いわゆる「リーダークラス」の皆さんはどんな方々でしょうか?

田森さん:もちろん皆さんそれぞれ個性がありますが、山﨑さんのようにしっかり見ていて下さる方が多いと感じます。理不尽に怒られるようなことはなくて、理にかなったご指摘を下さる方ばかりです。新人研修のロールプレイ研修では出来が悪いと差し戻されたりするんですが、具体的にここが良くないとしっかり教えてくださって…納得できるコミュニケーションを取って下さると感じました。

山﨑さん:リーダー職に就いてから、社員のキャリアステップについて戦略的に考えるミーティングに参加するようになったんですが、上の方々がメンバー一人ひとりの成長をとてもしっかり考えていることを知って驚きました。

最後に

ー 色々な職業の選択肢がある中で、データサイエンティストを選んでよかったですか?

山﨑さん:自分が胸を張って「データサイエンティストです」といえるようになるにはまだまだ経験やスキルが足りないと思うので、そこにしっかり自信を持てるようになりたいです。

仕事の面白さでいうと、普段の生活で関わる広告・小売・医療費といった領域も、データからアプローチすると違う世界が見えるので、社会の裏側を見ている気分で楽しく、これはこの仕事ならではだと思います。またデータを見る際の用語やお作法が色々あって、奥深くて面白いですね。結局のところお客様に喜んでもらえた、貢献できたと感じるときが一番嬉しくて、この仕事をしていて良かったと思います。

田森さん:私も普段の業務が基礎集計のようなところに偏っていて…例えばデータサイエンティストで花形とされるAIなど、やったことないことはまだまだあるので、これからも勉強していきたいと思います。データを見ることは性格的にも合っていると思うので仕事をしていて楽しいですし、この道を選んでよかったなと思います。

ー D4cプレミアムのメンバーは「何かしら熱いものを持っていて刺激を受けることが多い」と話す山﨑さん。田森さんからは「メンバーひとり一人に強みがあり、面倒見の良い方が多いので困ったときには助け合える環境」というお話もありました。笑顔が飛び交い、終始和やかなインタビューでした。お二人のますますのご活躍を期待しております。たくさんのお話をありがとうございました!

(書き手・撮影:吉田)

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