2025/12/01
メンバー

【若手データサイエンティストに取材】多様な経験から見据える、それぞれのキャリア

D4cプレミアムには、数学・経済学・生物学など多様な専攻分野と、マーケティング・金融・教育などさまざまな業界での実務経験を持つメンバーが在籍しています。こうした多種多様なバックグラウンドを活かし、幅広い分野でデータ活用の支援を行っています。

今回は第一線で働く3名のデータサイエンティストが集まり、日々の仕事ややりがい、スキルの活かし方について語り合いました。「どんな経験が活かせるの?」「実際にどんな技術を使っているの?」など、当事者の声を通して、データサイエンティストとして働くリアルをお届けします。

データサイエンティストに興味のある方にとって、自分の経験やスキルをどう活かせるのか、未来の働き方を想像するヒントになればと思います。

ー参加者プロフィール

佐藤さん:
・最終学歴:学部卒(数学専攻)
・年次:キャリア入社3年目
・前職経験:公立中学校での数学教員
・現在担当している業種:ヘルスケア

萩原さん:
・最終学歴:修士(数学専攻)
・年次:新卒入社3年目
・研究テーマ:オーストラリア近海の台風発生予測モデルの作成
・現在担当している業種:マーケティング関連

上甲(本記事の執筆者):
・最終学歴:博士(分子生物学専攻)
・年次:新卒入社3年目
・研究テーマ:毛髪の再生メカニズムの研究
・現在担当している業種:ヘルスケア

※2025年6月記事作成時の情報です

ーこの記事のターゲット
・データサイエンティストがどのような仕事か知りたいという方
・データサイエンティストになりたいが現状のスキルに不安を抱えている方
・D4cプレミアムでの働き方を知りたいという方

入社前の経験がキャリアにどう活きているか

皆さんそれぞれ異なるバックグラウンドをお持ちですが、学生時代や前職のどんな経験がデータサイエンティストとしての仕事に活きていると感じますか。

佐藤さん:私は大学で理学部数学科で学んだ経験があり、そのときに培った数学的な思考と論理的なアプローチは役立っていると感じます。また、教員時代に生徒のつまずきや理解しにくい点を考えながら授業をしていた経験があり、現在の業務の中でプレゼン資料を作成する際にこの経験が活きていると感じています。

萩原さん:修士課程でオーストラリア近海の台風発生予測モデルの作成に取り組んでいたので、その際に得たモデリングや分析の知識が現在の業務にも活きています。現在は、Webアクセスログを用いた購買確度予測や自然言語処理による顧客の行動分析など、幅広いタスクを担当しています。モデルの構築方法など大学時代に学んだことを活かせるのは嬉しいです。

上甲:博士課程で毛髪の再生メカニズムを研究し、マウスや細胞を使ったウェットな実験をメインに行っていました。学生時代は仮説を立てて実験をして結果に対する考察をすることを繰り返していたので、その中で培った論理的な思考方法がデータサイエンティストの仕事に役立っています。

専門も経験も異なる3名が、それぞれの背景を活かしてキャリアを築いている姿からは、データサイエンティストに求められるのは「特定の学歴」よりも「思考力や応用力」であることが伝わってきます。

普段の業務

当社ではマーケティング・金融・ライフサイエンスなど、さまざまな分野でデータ分析支援を行っています。皆さんも、それぞれ異なる業界でご活躍中だと思いますが、日頃どのような業務に取り組んでいますか。

佐藤さん:現在はSASを用いたデータの集計や可視化を行い、資料の作成などを担当しています。数千万〜数億レコードに及ぶ大規模データを扱うこともあり、集計・加工処理を自動化・効率化することに注力しています。また、資料作成に関しては、単にデータを集計するだけでなく一目で本質が伝わるよう視覚的にデザインすることも意識しています。

萩原さん:PythonとSQLを使い、Webサイトのアクセスログを分析しています。また、自然言語処理の技術を使ってアンケートのフリーアンサー項目を分析し、売上に影響を与える要因を抽出するなど、多岐にわたるプロジェクトに携わっています。また、クラウドサービスを活用してデータマートの構築やダッシュボードの作成にも取り組んでいます。

上甲:以前の案件では特定の取引に関する動向や、特定のアクションの発生有無を予測する機械学習モデルの構築・運用を行っておりました。現在はリアルワールドデータを用いた集計・分析を行っています。どちらも機械学習や数理最適化の技術を活用し、クライアントの業務改善をサポートすることが主な業務です。

活躍する業界や使う技術はさまざまですが、共通しているのは「課題解決に向き合う姿勢」と「技術を手段として活かす力」。D4cプレミアムでは、一人ひとりが専門性を武器に、現場で実践的な価値を提供しています。

技術や知識の獲得方法

データサイエンティストとして業務を遂行する中で、新しい技術やツールの導入が求められることがあると思います。みなさんはスキルや技術を習得する際にどのように情報を収集しているのでしょうか。

佐藤さん:資格試験用のテキストを使用して自己学習を進めており、具体的な業務に必要なスキルをその都度身に付けています。今後はAWSやGCPなど、クラウド技術の知識も習得したいと考えています。

萩原さん:Udemyや書籍を活用した自己学習に加え、社内の定例ミーティングで他のメンバーと情報共有を行っています。幅広い案件に携わるため、その都度必要な知識を調査し、身に付けていくことが求められます。

上甲:技術ブログや社内アーカイブを活用しながら、自分で調査して知識を深めています。特に、Qiitaなどのブログで最新の技術トレンドを追いかけながら今自分が直面している課題に適応できないか考えることが多いです。
急速に変化する技術トレンドに対応するには、日々の学びが欠かせません。社内外のリソースを活用しながら、自らのスキルを磨いていく姿勢が、3名に共通しています。

やりがいと今後の展望

D4cプレミアムでデータサイエンティストとして働くことへのやりがい、今後取り組んでみたいことを教えてください。

佐藤さん:日々新しいスキルを学び、それが自分の成長や仕事の成果につながることに大きなやりがいを感じています。プログラミングスキルが上がることで、業務の幅が広がるなど、自らのスキル向上が日々の業務のやりがいにつながっています。自分の成長がダイレクトに結果に現れるところがこの仕事の魅力です。今後はクラウド技術の知識を深め、さらなるスキルアップを目指しています。

萩原さん:データ基盤の構築から、Webログや自然言語処理を用いた分析まで、幅広い業務に取り組める点にやりがいを感じています。特に、次々と出てくる新しい課題を『どうやって解決しようか』と考えるプロセスそのものが、この仕事の面白さだと感じます。将来的にはこの経験を活かし、金融やマーケティング分野のデータ分析にも挑戦して、自身の分析の引き出しを増やしていきたいです。

上甲:常に新しい技術に触れながら、お客様の業務改善を支援できるところが魅力です。現在はリアルワールドデータを用いた分析業務に携わっていますが、今後はこういったデータの活用戦略そのものを立案・実行し、データに基づいたお客様の事業成長を主導できる人材を目指したいです。
日々の成長実感や、挑戦の幅が広がることにやりがいを感じているメンバーたち。D4cプレミアムでは、一人ひとりが自分らしいキャリアを描きながら、データの力で社会やビジネスに貢献しています。

 

おわりに

今回の座談会では、バックグラウンドもキャリアの入口も異なる3名のデータサイエンティストが、それぞれの強みを活かして業務に取り組み、日々成長し続けている様子が語られました。
データサイエンティストは、バックグラウンドに縛られず道を切り拓くことができます。実際に現場で活躍しているメンバーの言葉からも、異なる視点や専門性がチームの力になっていることが伝わってきました。

D4cプレミアムには、そんな個々の強みを尊重しながら、成長を後押しする環境が整っています。未経験からでも、挑戦を続けられる姿勢があれば、確実にスキルを身につけ、自分らしいキャリアを築いていくことができます。

「自分の経験は活かせるだろうか」「今からでも間に合うだろうか」そんな不安を感じている方にこそ、私たちの働き方や考え方に触れていただけたら嬉しいです。

(書き手:上甲)

ENTRY

ご応募お待ちしております!